こんばんは、うーちゃんです
かなり久しぶりの更新となってしまいました
無双ORIGINSをトロコンまで遊んでみたのでどんなゲームだったか振り返りつつレビュー!
ネタバレを避けたい方は読まないようにして、是非遊んでから見に来てください
■良かったところ
・ストーリーが良い
今作では従来の無双と違い、主人公という存在がある
プレイヤーは主人公である紫鸞を操作し、三国志を彩る様々な武将と出会い交流し、広大な戦場を共に戦い、ときに敵対しつつ物語が進んでいく
中盤以降は劉備、曹操、孫堅の陣営から好きな陣営を選び、そこに所属するかたちで支えていくことになる
黄巾の乱から始まり赤壁の戦いで本作は一応の終幕となるのだが、これまでのシリーズと比べると赤壁までというのは短いと感じる
しかし、だからと言ってボリュームが少ないわけではない
黄巾の乱から赤壁までの期間でかなり細かく物語が描かれている
1章から5章までの章立てで構成されているのだが、なんと1章はまるっと黄巾の乱を扱っている
それによって今までの無双では描かれなかったような戦いや、エピソードが扱われており、新鮮味はかなりある
また、従来の無双シリーズの武将たちの"キャラ"が変わっているのもポイント
三国志全体で見ると今作は序中盤くらいであるため、劉備や曹操などが若くデザインされ、性格もこれまでとは違う描き方になっている
劉備を例に出すと、目の前で苦しむ人を救いたいという気持ちと行動は従来に通ずるものがあるが、そのためには大局的にどうすれば良いのかが具体的には分からず苦悩することが多い
徐州の陶謙や荊州の劉表などに領土を譲られるような場面でも遠慮し、それを固辞するため領土も中々得られない
目の前で困っているものを見捨てられない性分から呂布を助けてみるも、案の定裏切られてしまうなど、理屈より情を大事にするあまり様々な局面で失敗し、頼りないと感じさせる面が描かれている
しかし、これらの失敗こそが劉備の人柄をよく表していて、それ故に魅力的に感じるようになっている
そんな劉備だが、様々な経験や曹操との対立から自らの考えを確立していき、その理想を実現するために諸葛亮を仲間に加えて頼もしくなっていく
長坂の戦い前のイベントで、たくさんの荊州の民が劉備を慕って着いていくことを嘆願するシーンにて、現実的な意見を述べる諸葛亮に対して劉備が言う"とあるセリフ"はカッコよすぎて必見
関羽、張飛をはじめ、趙雲などが劉備に惹かれる理由がこれまでよりもよく分かる
もちろん他の陣営でもこういったところが深く描かれていて、どの陣営を選んでも満足なストーリーだった
・無双武将のイメチェン
上記でも触れたが、これまでとは違った描き方をされている武将が多い
個人的に良かったと思うイメチェンを取り上げた
【張角】
これまでのようなおかしな教祖ではなく世を良く変えたいと心から思う革命家のような描かれ方になっていてこれまでよりかっこいい
ビジュアルも張角っぽさはありつつもかなりかっこいいデザイン
声も変わり、普通にかっこいい
【董卓】
これまでのような酒池肉林大好きな暴君ではなく、"力"に重きを置いた考え方のもと行動している
ヒールとしてかっこいい
ビジュアルもこれまでよりかっこいいデザインになっている
脂肪たくさんというより筋肉もあって逞しい感じ
声も変わった
【袁紹】
袁紹は上記二人ほどの変化ではないが、単に名族であることを誇るだけではなく、名族であるが故の責任や実力もちゃんと伴っているような落ち着いた感じの印象となっている
見た目は大きな変化はなく、声も一緒
【劉備】
若々しく、一人称はプライベートなときは"俺"を使うなど今までとかなり違うキャラクターになっている
気の良い兄ちゃんみたいなイメージ
ストーリーが進行すると装いが豪華になる
声も変わり、見た目に合っている
【張飛】
張飛はこれまでより若いデザインでイメージから外れはしないが、結構変わった印象を受けた
進行に伴って劉備、関羽と共に衣装が豪華になる
キャラクターはなんというか弟感が増したと思う
懐っこい感じが出ていて良い
声も変わり、今までより気持ち落ち着いている
【諸葛亮】
若かりし頃の孔明って感じで良い
声も変わり、落ち着いた雰囲気がベースでありながらほんの少し尖った感じがなんか良い
【曹操】
若々しくなり声も変更された
かっこいいし声も似合う
無双では髭のない曹操は初なんじゃなかろうか
【張郃】
張郃はビジュアルは大きくな変化はなく、声も一緒
オネエみたいなキャラではなく落ち着いた武人としての美学を大切にするキャラクターになった
今回も進行でカラーが変わる
【貂蝉】
見た目のイメージはそこまで変わらないが性格と声が変わり、何より大きく設定が変わった
個人的には良い変更だと思っている
呂布との関係もドライであるのもリアル
とりあえずこんなところか
趙雲は声こそ変わったがキャラもデザインも大きく変わったとは思わないからいい意味で安心
関羽や夏侯惇、夏侯淵、張遼、黄蓋、孫策、周瑜、甘寧、呂布など変わってないけどいいねぇって武将もいる
声や見た目が大きく変わらなくても、呂布が貂蝉に執着してなかったり、甘寧がこれまでより落ち着いてしっかりしてる感じだったり、黄蓋の役回りなど細かな変化があって面白い
これまでよりも短い期間を濃密に描いた結果、それぞれの武将たちもこれまで以上に個性を掘り下げて描けたのかもしれない
・大軍団を瓦解させる爽快感
アクション面では様々な変化がある
特に違うのが対武将戦で、武将は攻撃を受けても基本的には怯まないため、こちらが一方的に攻撃を続けることは難しい
必ずどこかで敵の攻撃をガードするか回避するかしないといけない
そこで生じた敵の隙に対して攻撃をすると一定時間は怯ませて一方的にコンボ出来る
これは草刈ゲーと揶揄されることの多い無双シリーズからすると大きな変化だと思う
そんな"アクション"に重きを置いた今作では、敵軍団が大量に集まっているシーンが多々ある
例えば敵本陣などはその筆頭例で、兵士だけでなく武将もかなりの数が控えている
そんな大軍団に単騎で突っ込むと、先に挙げたアクションの変化もあるため従来のように容易く殲滅することは難しい
正面の敵を相手にしていても横から背後から次々に邪魔され、攻撃を捌ききれないことも多い
しかし、無双ゲージを最大まで溜めて発動出来る無双覚醒を発動すれば、発動中はゲージがなくなるまで完全無敵で一方的に好きな攻撃を繰り出せる
この状態で大軍団の何千もの兵士や数多の武将を薙ぎ倒す爽快感は従来無双のどの作品よりも爽快感があって楽しい
後にいくつか問題点を挙げるが、それを差し引いてもこの爽快感は無双ならではの非常に大事なものだと思う
・装備変更の自由度
今作は主人公しか基本的に操作しないため、主人公が様々な武器種を使う
その装備を戦闘中にも気楽に変更出来るのは良いと思った
・多種多様な武芸
武器ごとに色んな技があって良い
強さとか効率とか考えると使えるものは限られてしまうが、戦闘中にも変更出来る柔軟性は良い
・音楽がかっこいい
EVEのアレンジや軍議のBGMとかかっこいいものが結構ある
無双シリーズ自体結構いいBGMが多いので今作に限った話ではないが
・ムービーがかっこいい
昔から無双のムービーは結構好きだったが、今作のムービーは何回見ても飛ばさずに見てしまったムービーがある
呂布を倒すシーン、貂蝉と共に刺客を倒すシーン、曹操と董卓暗殺を試みるシーン、典韋の最後のシーン、赤壁で黄蓋が火計を決めるシーンなど
他にもたくさんあるが、今作のムービーは思わず見入ってしまうくらい良い出来栄えだと思う
■悪いところ
・オリジナルキャラのストーリー
朱加も白鸞もあまり魅力を感じなかったため、感情移入が出来なかった
里での日常などのバックグランドがあまりないからかもしれない
特に白鸞は個人的に最悪
長坂の戦いとか盛り上がる場面で邪魔してきて台無し
実質孫策を殺したのもかなり印象が悪い
ただ、主人公のデザインや雰囲気は割と好き
・一部武将がリストラ
曹仁は何故いないのか意味分からない
新野の戦いとか総大将だしそれ以外にも割と序盤からいるのに何故出さなかったんだろうか
今作の仕様なら操作出来なくてもいいわけだし
劉封はしれっといたわけだし関平もちょっと出してあげるくらいしてもいいのに
あと曹昂で息子を描いているのに曹丕がいないのも引っかかる
甄姫がいるから余計に
・無双武将が少ない
どうしても前作と比べたら少ないしそもそもやはり主人公と随行以外は操作出来ないのは味気ない
先に挙げたが特に時期的にいるのに出ていない武将はモブにすらなっておらず、存在が抹消されてしまっているのも良くない
また、総数が減っているのに新規の無双武将がいないのも気になる
どうせ操作出来ないならそれくらいあっても良かった
・赤壁までしかない
今作ほどの濃密なボリュームで、なおかつ今までのように三国志の終わりまで遊びたい
言うまでもなく大変だと思うが頑張ってほしいところ
・絆会話がおかしい
もっと普通にキャラを掘り下げつつ信頼感とか仲間感のある会話でいいと思う
ちょっとホモっぽく感じるのは気持ち悪い
女性キャラも甄姫は不倫だし、月英とかどうしたお前
・大戦法などのカメラ奪い
これはマジで勘弁してほしい
不快過ぎる
アクションゲームで絶対やらないでほしい
・飛ばせない霊鳥の目チュートリアル
無双に限った話じゃないけどこういうのはいらない
飛ばせるようにするか、自由に動かせる状態というのを大事にしてほしい
・敵硬すぎ
さすがに高難易度の武将との戦闘ちょっとダルい
難しいとかじゃなくて面倒と感じてしまう
・敵武将だけスーパーアーマー
お前はモンスターかよ
まあ常に怯んじゃったらこっちめちゃめちゃ強いゲームだし意図は分からんでもないけど
でもこれが正解とは思いたくない
・敵の覚醒
長い
対抗手段がこちらも覚醒してゴリ押して外功削るくらいしかないのは面白くなと思う
プレイヤーだけの特権で良い
あっても呂布とか一部の戦闘くらいにしてほしい
高難易度ではどいつもこいつも最後に覚醒してくるのはさすがにめんどい
・随行武将
いくら何でも交代出来なすぎる
もっと気楽に出来るべきだと思う
さらに言えば随行というシステムじゃなくて、普通にその戦場に出陣している無双武将から好きに選んで戦略的にチェンジしたい
単身であっちこっち行くの従来から進化してないと感じる
あと長坂の戦いでは随行選ばない選択肢があった方が良かった
張飛と共に仁王立ちもいいけど、出来れば客観的に活躍を見たいと思う場面もある
あと、ちょっと孫乾とか助けに行こうとしたら張飛もホイホイ着いてきてあっさり長坂橋抜かれてるとかも意味分からんし
趙雲の単騎駆けも随行にしたら単騎駆けじゃないし
もしくはそういうエモい場面では操作武将を該当武将にチェンジ出来たら良い
・味方武将が弱すぎる
すぐ苦戦→敗走ばかりで頼りない
強すぎも良くないが弱すぎる
特に歴史上勝利している側の戦いで苦戦しまくっているのは違和感がある
とくに戦上手な武将や軍師はそう簡単に負けてはいけないと思う
キャラが崩壊してしまう
自分の軍団の士気くらいは、優秀な武将なら自分である程度保ってくれと思う
・高難易度の挑戦目標
内容が結局タイムアタックばかりで面白くないと感じた
その戦場の醍醐味を無視してばかりで味気ない
報酬を手に入れたら二度とチャレンジする必要がないのももったいない
金策や合成用のレア武器とか何でもいいからリプレイ性のあるものを常設報酬に変更しておくとかあると良かった
・ロックオンの仕様が乱戦に不向き
ロックオンしたい対象を選ぶことが難しい
課題だと思う
せっかく霊鳥の目でスローに出来るならその時にゆっくりターゲット選べても良かったのかも
・馬の仕様がもっさり
シフト移動廃止で小回りが効かなくなり使いづらい
騎力ゲージが開幕0からスタートで励ますとかいう謎のアクションでゲージを溜める作業が非常にテンポが悪い
せめて開幕マックスからはじまるとか、自然回復の速度上げるとか、乗ってない間も回復するとかしてほしい
というか要らないというのが本音
シフト移動はリアルな挙動じゃないが、ゲームなんだから動かしやすい方がいいかなと思う
騎力ダッシュも活かせない地形が多々ありイマイチ疾走感を感じないシーンがある
・モブじゃない方がいいキャラ
顔良、文醜、高順などの有明な武人系
李儒、程昱、孫乾、簡雍などの文系
何進、張繡、陶謙、劉表、公孫瓚、馬騰などの君主系
張宝、張梁、李傕、郭汜、蔡瑁、黄祖などの目立つ系
などなどあげたらもっといるだろうが、こういうキャラにはちょっとした専用グラフィックを用意してほしいと思う
プレイアブルじゃなくていいけど、見た目が少し違うだけでテンションが上がる
もしかしたら声をモブパターンじゃなくするだけでも違うかもしれない
モブが袁紹軍のエースとか悲しいし、総大将がモブフェイスだとなんかモヤっとする
孫乾や簡雍は劉備軍古参なのに存在感ないからセリフを増やすくらいからでも違う気がする
今回新規無双武将いないからよりそう思う
・天命変化後の展開がイマイチ
郭嘉や典韋が生きていたら…とか
孫堅、孫策が生きていたら…というIFは過去にもあったが着眼点は凄く良くて面白くなりそうな要素だと思う
しかし、実際にはストーリーの流れはほぼ変わらず期待外れ
大変だろうけどIFのシナリオもキチンと作って欲しかった
劉備軍の天命変化は論外
あれだったら前にもあった徐庶加入継続とかの方が良い気がする
なんならIFなんだし、個人的には呂布と仲違いしないとか見てみたい
■総合的なレビュー
めちゃくちゃストーリーは楽しめたし無双らしい爽快感も過去作を超えて楽しめた
不満点の数はそれなりにあるが、良かったところのポイントが大きいため、"良いゲーム"というのが総合的な感想
個人的に挙げた良くないところがアップデートや次回作などで改善されたら神ゲーかもしれない
というわけで、振り返りつつレビューでした
個人的な感想なので共感出来ない方もいらっしゃるかもしれないが、最後まで見てくれたあなたにありがとうございますと言いたい
それではまた何かの記事でお会いしましょう!
さようなら!
byうーちゃん
この記事へのコメント